【老後の健康】65歳以上必見!元気で長生きするために〜知らないと怖い 悪習慣 5選
掲載日:2025.03.10
人生100年時代、健康寿命を延ばすカギとは?
「人生100年時代」と言われる現代、長生きすることは珍しくないですね。けれども、「健康で長生きする」ことはどうでしょうか?健康寿命(病気や介護を必要とせず、自立して生活できる期間)を延ばし、自分の足で歩き、好きなことを楽しめる老後を過ごすことが、シニア世代にとって最も重要なテーマとなっています。
一方で、多くの人が知らず知らずのうちに、健康をむしばむ悪習慣を続けていることをご存じでしょうか?毎日の何気ない行動が、健康寿命を縮め、介護が必要な期間を長くしてしまうこともあります。
そこで今回は、65歳以上の方が今すぐやめるべき5つの悪習慣を解説し、健康な老後を過ごせるためのわかりやすい改善策をご紹介します。
1.知らずに続けていませんか?寿命を縮める5つの悪習慣
2.これを改善すれば、健康寿命が延びる!
3.科学的根拠に基づく解説
4.今日からできる健康習慣
5.今日から健康寿命を延ばそう!
6.引用文献
知らずに続けていませんか?寿命を縮める5つの悪習慣
厚生労働省のデータでは、日本人の平均寿命は男女ともに80歳を超えています。しかし、健康寿命は、平均寿命より約10年も短いことが分かっています。つまり、多くの人が人生の最後の10年間を、病気や介護に頼る生活を送っているのです。
では、どのような生活習慣が健康寿命を縮めてしまうのでしょうか?
健康をむしばむ5つの悪習慣
- 長時間の座りっぱなし(運動不足が筋力低下を招く)
- ネガティブ思考(ストレスが健康に悪影響を与える)
- 睡眠不足(認知症や生活習慣病のリスクを高める)
- 不健康な食生活(肥満やフレイルを加速させる)
- 喫煙(寿命を縮める最大のリスク要因)
これを改善すれば、健康寿命が延びる!
もしこれらの悪習慣をやめることができれば、病気のリスクを減らし、元気で自立した明るく楽しいシニアライフを送ることができます。
・転倒や骨折のリスクが減る
・心臓病や糖尿病、骨粗鬆症の発症を予防できる
・認知症のリスクを低下させる
・毎日をイキイキと過ごせる
今からでも遅くありません。これらの習慣を見直し、元気で明るく楽しい老後を手に入れましょう。
科学的根拠に基づく解説
①長時間の座りっぱなしは「新しい喫煙」!?
「座りすぎは新しい喫煙」と言われるほど、長時間座り続けることは健康に悪影響を及ぼします[1]。
・1日8時間以上座る人は、早死にのリスクが高まる
・血流が滞り、心疾患や糖尿病のリスクが上昇する
・筋力低下により、フレイル(加齢による衰え)を加速させる
🔹解決策:30分ごとに立ち上がる
テレビを見るときはCMのたびに立ち上がる、家の中でこまめに動く、エレベーターではなく階段を使うなど、簡単な工夫で座りすぎを防ぐことができます。
②ネガティブ思考は健康をむしばむ
ストレスや悲観的な思考は、免疫力の低下や生活習慣病の発症リスクを高めます[2]。
・ストレスホルモン(コルチゾール)の増加により、病気にかかりやすくなる
・社会的孤立は死亡リスクを50%高める
🔹解決策:人との交流を増やす
趣味のサークルに参加する、旅行に行く、友人や家族との会話を増やすなど、ポジティブな活動を意識しましょう。
③睡眠不足は認知症のリスクを高める
6時間未満の睡眠は、認知症や生活習慣病のリスクを増加させます[3]。
・アルツハイマー病の原因物質が脳に蓄積しやすくなる
・がんや糖尿病の発症リスクが上昇する
🔹解決策:7時間以上の睡眠を確保
寝る前にスマホを見ない、就寝前のカフェイン摂取を控えるなど、質の良い睡眠を心がけましょう。
④不健康な食生活はフレイルを加速させる
栄養不足や偏った食生活は、フレイル(加齢による衰え)を加速させます[4]。
・筋肉量の低下により、歩行困難や転倒のリスクが上がる
・肥満は生活習慣病のリスクを増加させる
🔹解決策:バランスの良い食事を心がける
野菜・タンパク質(特に植物性)をしっかり摂取し、塩分や糖分を控えめにしましょう。
⑤喫煙は高齢になってもリスク大
喫煙は肺がんや心疾患のリスクを高めるだけでなく、高齢者でも禁煙のメリットがあることが分かっています[5]。
・65歳で禁煙すると寿命が約1.7年延びる
・75歳で禁煙しても0.7年の延命効果
🔹解決策:今すぐ禁煙を!
禁煙外来を利用する、家族と協力するなど、禁煙をサポートする環境を整えましょう。
今日からできる健康習慣
✅30分ごとに立ち上がって体を動かす
✅ポジティブ思考を心がけ、人との交流を大切にする
✅7時間以上の睡眠を確保し、睡眠の質を改善する
✅バランスの良い食事を心がけ、適正体重を維持する
✅喫煙をやめて、健康寿命を延ばす
今日から健康寿命を延ばそう!
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引用文献
- van der Ploeg HP, Chey T, Korda RJ, Banks E, Bauman A. Sitting time and all-cause mortality risk in 222 497 Australian adults. Arch Intern Med. 2012 Mar 26;172(6):494-500.
- Prabakar AD. The Power of Thought: The Role of Psychological Attentiveness and Emotional Support in Patient Trajectories. Yale J Biol Med. 2024 Sep 30;97(3):335-347.
- Sabia S, Fayosse A, Dumurgier J, van Hees VT, Paquet C, Sommerlad A, Kivimäki M, Dugravot A, Singh-Manoux A. Association of sleep duration in middle and old age with incidence of dementia. Nat Commun. 2021 Apr 20;12(1):2289.
- Hengeveld LM, Wijnhoven HAH, Olthof MR, Brouwer IA, Simonsick EM, Kritchevsky SB, Houston DK, Newman AB, Visser M. Prospective Associations of Diet Quality With Incident Frailty in Older Adults: The Health, Aging, and Body Composition Study. J Am Geriatr Soc. 2019 Sep;67(9):1835-1842.
- Burns DM. Cigarette smoking among the elderly: disease consequences and the benefits of cessation. Am J Health Promot. 2000 Jul-Aug;14(6):357-61.