人気の体外衝撃波治療~その驚くべき効果について
掲載日:2023.12.20
人気の体外衝撃波治療~その驚くべき効果について
体外衝撃波治療は、元々、尿管結石の手術しない方法として普及していましたが、身体を傷つけない治療法として整形外科の世界でも注目されてきました。体外衝撃波治療には拡散型と収束型がありますが、治療の保険適応として認められているのは収束型になり、医療機関でないと治療を受けられません。これから収束型の治療器具について述べていきます。
1.治療の原理
2.適応疾患(国際衝撃波治療学会)
2-1.慢性的な腱障害
2-2.骨疾患
3.治療の効果
4.安全性と副作用
5.当院での治療について
6.まとめ
1.治療の原理
体外衝撃波治療は、高エネルギーの衝撃波を患部に集中させることで、組織の修復と再生を促進します。この衝撃波は、痛みの源である組織に直接作用し、血流改善、炎症の減少、痛み物質の減少などを引き起こすことで、治療効果を発揮します。
2.適応疾患(国際衝撃波治療学会)
【慢性的な腱障害】
・足底筋膜炎
・テニス肘(上腕骨外上顆炎)
・ジャンバー膝(膝蓋靭帯炎)
・アキレス腱炎
・石灰沈着性腱板炎
【骨疾患】
・骨折遷延治癒
・疲労骨折
・初期の離断性骨軟骨炎
3.治療の効果
体外衝撃波治療は、注射や切開をしないので出血を伴わず身体に優しい治療であり短時間で治療が可能です。治療後もすぐに運動やお風呂に入ることができます。この治療によって、痛みの軽減、機能の改善、日常生活やスポーツ活動の早期復帰が期待できます。また手術を回避するための選択肢にもなります。日本国内で保健適応は現在、足底筋膜炎のみとなっていますが、最近は非常に効果があり身体を傷つけない治療であるため、適応疾患が拡大しており、膝再生医療と併用する有用性や難治性皮膚潰瘍にも有効であることが報告されています。
4.安全性と副作用
体外衝撃波治療は安全な治療法です。しかし、場合によっては軽度の痛み、内出血、皮膚の発赤などの副作用が生じるとされています。
5.当院での治療について
整形外科外来を受診し、医師の診断を受けます。画像診断が重要であるため、必要に応じてレントゲン、MRIやエコー検査を行います。適応であれば体外衝撃波治療治療は通常、数分から数十分で完了し、患者様はすぐに日常生活に戻ることができます。治療回数や間隔は、患者の状態や症状に応じて調整されます。
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まとめ
運動器体外衝撃波治療は、慢性的な運動器疾患に対して非常に効果的な治療法です。注射や手術と違い、身体を傷つけず安全性が高く、手術を回避したい患者にとって有用な選択肢です。しかし、治療の効果は個人差があるので、治療を受ける前に医師と十分に相談することが重要です。
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