中山クリニック

栄養指導で本当に体は変わる?受けた人のリアルな変化と活用術

掲載日:2025.04.09(最終更新日:2025.04.09)

「健康診断では特に異常なし。でも、なんとなく疲れやすい」
「医師から生活習慣の改善を勧められたけれど、何をどう変えたらいいかわからない」
 
──そんな声をよく耳にします。
 
実は、体調の不調や生活習慣病のリスクは“食事”が大きく関係していることが多く、食生活の見直しが健康改善への第一歩となります。
 
本記事では、医療機関で行われる「栄養指導」に焦点を当て、実際に体調が改善した方々の事例、管理栄養士の活用法、そして栄養指導を効果的に活かすためのポイントをわかりやすく解説します。

1.栄養指導とは?──医療機関で受ける「食事の処方箋」

栄養指導とは何か

「栄養指導」とは、管理栄養士などの専門職が、患者の健康状態や生活背景に応じて、最適な食事内容や食習慣の改善方法を提案・指導する医療サービスです。
病院で行われる場合、医師の指示のもとで実施され、生活習慣病(糖尿病・高血圧・脂質異常症など)の予防や改善を目的に提供されることが一般的です。

栄養指導の対象となる人

・健康診断で「血糖値・中性脂肪・尿酸値」が高かった人
・生活習慣病を患っている人(糖尿病・高血圧・脂質異常症など)
・摂食障害や低栄養のリスクがある高齢者
・健康的にダイエットしたい人

栄養指導内容の一例

内容の種類 具体的に行うこと
食生活のチェック
(栄養評価)
普段の食事内容、体格(体重・BMI)、血液検査の結果をもとに、
どんな点に注意すべきかを確認します。
食事のアドバイス
(食事指導)
何をどれくらい食べたらいいか、栄養バランスやカロリーの目安をやさしく説明します。
無理な制限ではなく、今の食事をどう変えればいいかを一緒に考えます。
実践サポート
(食行動支援)
続けやすいメニューの提案、外食やコンビニ利用のコツなど、
日常生活に合わせたアドバイスを行います。
生活に合わせた工夫提案
(生活支援)
調理が苦手な方や家族と一緒に食べている方に向けて、
買い物の工夫や家族と協力する方法もアドバイスします。

2.「変わった人はここが違う」──受けた人のリアルな変化

実例①:糖尿病予備群からの脱却

50代男性。健康診断で空腹時血糖が126mg/dLと指摘され、医師の勧めで栄養指導を受ける。
結果、3ヶ月後には食後血糖値の改善が見られ、HbA1cも正常範囲に。本人は「甘いものを我慢しろと言われるだけかと思ったが、代替案を提示してくれたので続けられた」と話す。

実例②:中性脂肪の改善と体重減少

30代女性。健診で脂質異常を指摘。食習慣の偏り(朝食抜き・外食中心)を指摘され、栄養指導を2回受ける。
2ヶ月で体重-3kg、中性脂肪が180mg/dL→120mg/dLに改善。

共通点:変化した人に共通する3つの特徴

  1. 目標が具体的だった(数値・期間)
  2. 食べてはいけない、ではなく“食べ方”を変えた
  3. 定期的なフィードバックで「続けられた」

3.管理栄養士の視点で見る!成功する栄養指導の使い方

栄養指導は「一方通行」では意味がない

成功する人は、指導をただ聞くだけでなく、「質問する・相談する・実践する」行動を取っています。
栄養指導は、あなたの“生活背景”に合わせて個別設計できるからこそ価値があるのです。

こんな質問、大歓迎です!

「朝ごはんが食べられないとき、何を食べればいい?」
「外食が多いけど、選び方のコツは?」
「市販のサプリってどうなの?」
 
遠慮せず、気になることは積極的に聞きましょう。

4.よくある誤解と正しい理解

❌「栄養指導=厳しい食事制限」?

「栄養指導」と聞くと、「好きなものを全部我慢しないといけないのでは?」と不安になる方も少なくありません。しかし、実際には「完全な制限」ではなく、無理なく続けられる改善の提案が中心です。
たとえば…

誤解 実際の対応例
ご飯は食べちゃダメ? 量とタイミングを調整すればOK
スイーツ禁止? 代替品や週1ルールで対応可能
外食NG? メニュー選びと食べ方で工夫できる

❌「病気の人しか受けられない」

栄養指導は、すでに病気と診断された方だけでなく、予備群の方・健康意識が高い方にも有効です。たとえば「健康診断で少し数値が気になった」「疲れやすくなった気がする」といった軽微な不調でも、専門家に相談する価値があります。

5.どんな人が受けるべき?チェックリストで自己診断


以下の項目に3つ以上該当する方は、ぜひ一度、栄養指導を検討してみてください。
 
✅ 健康診断で「要注意」「要再検査」と指摘されたことがある
✅ 血圧・血糖値・コレステロールが気になる
✅ 偏食・外食・コンビニ食が中心の生活
✅ 食べる時間や量が不規則
✅ 以前より疲れやすくなった
✅ ダイエットしても続かない/リバウンドする
✅ 家族に生活習慣病の人がいる
✅ 病気の治療中で、医師に「食事に気をつけて」と言われている
 
→ ひとつでも気になる点があれば、栄養指導は「今のうち」に受けるのが理想です。

6.栄養指導:特徴と流れ

特徴①:専門の管理栄養士による個別対応

一人ひとりの生活リズム・家族構成・食の好みを丁寧にヒアリングし、実現可能な内容を提案します。厳しすぎず、「できることから少しずつ」をモットーにしています。

特徴②:医師と連携した安心のサポート体制

医師の診断をもとに、必要に応じて栄養指導を組み合わせることで、より包括的な生活改善を支援します。

【指導の流れ】

  1. 医師の診察・必要性の判断
  2. 管理栄養士による初回カウンセリング(約20〜30分)
  3. 改善プランの提示・実践アドバイス
  4. フォローアップ(希望により複数回)

【費用について】

保険適用となるケースが多く、自己負担は1回数百円程度で済む場合もあります。詳細はこちらの栄養指導ページをご参照ください。

7.【まとめ】体を変える“はじめの一歩”として

「体の調子が悪いけど、病院に行くほどではない」
「改善したいけど何から始めれば…」そんな方こそ、栄養指導が力になります。
 
栄養は、日々の積み重ねです。いきなり完璧を目指さなくて構いません。
できることを、できる範囲で、少しずつ”。その一歩が、未来の健康を大きく左右します。

今、自分の健康状態に少しでも不安を感じている方は、まず「どんなサポートが受けられるのか」を知ることから始めましょう。
明石中山クリニックでは、管理栄養士があなたの食生活をやさしくサポートします。

👉 栄養指導の詳細はこちら

予約の流れや費用についても掲載していますので、ぜひ一度ご覧ください。